現場最前線!2年目のお仕事
どんなに凄い人でも、どんなに偉い人でも、誰もが経験する新人・若手の時代。社会人になればどんな仕事をするのだろう。建設業界に入ると、何の仕事をするのだろう。高校生や大学生の皆さんはこの情報化時代において、ある程度は知っているかもしれませんね!
とやま建設ラボは入社2年目の若手技術者、石坂建設の黒崎集太さんに、現在のお仕事や1日のスケジュール、お昼ご飯や趣味まで!根掘り葉掘り聞いてきました!(笑)
今回お邪魔した現場はコチラ↓施工は石坂建設・村松建設・大沢野土建J Vが担当。設計は鈴木一級建築士事務所です。
ラボ
黒崎さんの現在のお仕事、この現場のコトを教えてください!
黒崎さん
この現場は速星中学校体育館の改築工事です。柔剣道場が併設される体育館で、構造はS R C造(鉄骨鉄筋コンクリート造)です。職人さんは常時20~40人程が現場にいます。私は普段、現場の雑務や写真管理を担当しています。
ラボ
雑務…とは一体どんなコトをするのでしょう?(素人な質問でスイマセン)
黒崎さん
主に現場内の写真撮影や整理整頓、後片付けですね。冬は除雪もあります。現場の墨出しなどもやっています。写真撮影は施工計画書に沿った写真、計画書通りに進んでいるかを確認するためのもので、現場進捗状況の唯一の証明になります。
ラボ
写真管理は現場の写真をパチパチって感じですか??
黒崎さん
施主に現場の進捗状況を報告するための大事な写真です。おおよそですが、鉄骨の接合部の写真で1000枚くらいの写真を撮りますね…!どこの場所の写真なのか発注者さんに事細かく伝えなければいけないんです。今回の現場は体育館、柔剣道場の2棟かつS R Cで大規模な建築物なので、写真の量も必然的に多くなります。
宇治さん
以前であれば、黒板に手書きで場所を書いてどこで撮影したかわかるようにしていました。今はタブレットで写真管理していますので、工事黒板は不要になりましたね。
ラボ
石坂建設さんは、県内でもいち早く現場にタブレットを導入したとお聞きしました!
宇治さん
地元ゼネコンでは早い方だと思います。当社の石坂社長と東京の展示会に行って、様々なアプリを見てきました。今は工事写真の管理や整理、写真に付随した図面のチェックシートで、どこの写真を撮影したか一目でわかる「スパイダープラス(電子小黒板)」というアプリを導入しています。それと、職人さんが現場に入場する際の管理システムも導入しています。
宇治さん
アプリ導入後は施工図を持ち歩かなくてもよくなりました。私は紙の方が見やすい時もありますが(笑)。でも若い人たちにはタブレットの方がいいと思います。最新の図面をすぐに見ることが出来ますし、現場事務所と現場を行ったり来たりすることもなくなって、業務の省力化に繋がっていますね。
ラボ
さて、黒崎さんのインタビューに戻ります!今の1日のスケジュールを包み隠さず教えてください!(笑)
黒崎さん
今日は雪が降っていて特別早かったのですが、こんな感じですね↓
黒崎さんの1日のタイムスケジュール
- 5:00
- 起床
- 5:30
- 自宅を出発(自宅は上市町)
- 6:15
- 現場事務所に到着(普段は7時30分頃に到着)
- 8:00
- 朝礼、ラジオ体操
- 8:10
- 除雪
- 9:00〜
- 現場の整理整頓、写真撮影
- 12:00
- 昼食(お母さんの手作り弁当とカップ麺)
- 13:00
- 昼礼 午後からの作業内容を伝達
- 13:30〜
- 写真撮影、測量、墨出し、(気がつくと1日が終わっている)
- 16:30〜
- 職人さん撤収後、片付けと現場の戸締り
- 17:00
- 退社、現場事務所で書類整理
- 19:00
- 帰宅(残業する時もある)※石坂建設は出退管理をGPSなどでしっかり管理されており、残業が続いた場合や働きすぎた場合は会社から「働き過ぎ!」と注意を受けることも。
- 23:00
- 就寝
ラボ
ありがとうございます!ぎっしりと詰まったスケジュールですね!建設業界に入って感じた仕事のやりがいなどありますか?
黒崎さん
とにかく、色々なことをやるな…と(笑)。写真管理はタブレットを活用するのでデスクワークもありますが、基本的には現場に出ます。力仕事もあり、デスクワークもありで毎日楽しいですね。まだ2年目なので、わからないことばかりですが、新しい知識と発見があります。これが楽しさと面白さに繋がっているかなと思います。
ラボ
建設業界に入って仕事を始めて、黒崎さん自身何か変化はありましたか?
黒崎さん
ん~考えたこともありません(笑)。ですが、働き始めて人と話すことが増えました。コミュニケーション能力は凄く向上したのではないかなと思います。とにかく人と関わる量が増えましたね。
現場の最初は、何も建っていないところから始まりますが、工事が進むに連れて自分の撮った写真を見返したりすると、やりがいを感じます。職人さんと関わる機会が多く、話すと楽しいです。面白い人が多いですし、可愛がっていただいてます。
ラボ
高校の授業で学んだコトが活かされる場面などありますか?
黒崎さん
高校3年の時に取得した2級施工管理技士は役に立っています。先生達が授業で言っていた建築用語も現場で出てくるので、職人さんとの会話もしやすく、今に繋がっていると感じます。高校の時はラグビー部で毎日部活漬けだったので、その時鍛えたカラダも今に活きています!
ラボ
現場所長の宇治さんから指導を受けたりしますか?
黒崎さん
毎回、写真の撮り方など優しく教えてもらったり、アドバイスを頂いています!
ラボ
宇治さんから見た黒崎さんはどう目に映っていますか?
宇治さん
若い方全般に言えることかもしれませんが、彼は真面目です。私たちの若い頃は遅刻もしたりしましたが…(苦笑)。大雑把なところもありますけど、繊細な仕事も垣間見えますね。とにかく体力があるので頼りにしています(笑)。写真の撮り方も上手で、センスが良いと思います。富山市の担当者さんからも写真について褒められたりします。
黒崎さん
ご指導のおかげです!(笑)
ラボ
ご両親と仕事について何かお話しされますか?
黒崎さん
少し業界の専門的なことを話すと、「ちゃんと仕事しているんだな」と言われましたね(笑)。休日も4週6休(振替休日有り)ですし、給料面についても不満はないです。むしろいっぱい頂いていると思います!
ラボ
石坂建設さんは、社員25名中13人が富山工業高校出身者とお聞きしました(半数も…!)。黒崎さんも同校のOBですが、後輩達に何かアドバイスはありますか?
黒崎さん
社会に出ると自由な時間はやっぱり減ります。高校生のうちに遊んだり、部活に打ち込んだり、存分に楽しんでおくべきですね!あとは健康的なカラダ作りが大事です。現場はハードな時、忙しい時もあるので、体力をつけておいて損はないです。自分が高校生の時に不安だったのは、「休みがあるかどうか」でした。さっきも言いましたが、しっかり休めているので問題ないです。OBの方々が学校に来てくれるイベントもあって、そこで業界のことを学んだりもしました。
ラボ
最後に今後の目標を教えてください!
黒崎さん
今回が入社して2つ目の現場。まだまだ未熟なところがあるので、写真管理、施工状況もしっかりと管理しないといけません。将来は現場代理人になって大きな現場を担当したいです。入社当時はそんな事全く思っていませんでしたが、いざ現場で働くと「先輩たち凄いな」と思います。二級建築士、そして一級建築士の資格も取りたいです!