
建設会社のユニフォーム特集Vol.3
【得能建設工業編】
建設会社のユニフォーム特集Vol.3!
今回は南砺市に本社を構える得能建設工業さん。2023年4月からオーダーメイドの新たなユニフォームを着用し、建設業のイメージアップなどに取り組まれています!
新ユニフォームのデザインは、富山市の服飾デザイナー川島真理子さん(neatDesign)が手掛けられています。今回ラボ取材班は得能建設工業さんにお邪魔し、得能年久社長と総務部の得能沙友里さんにお話しを伺ってきました!

創業90年以上の歴史ある会社「得能建設工業」さん

ラボ
まずは、御社のオリジナルユニフォームを作られたキッカケを教えて下さい!

得能社長
私どもの会社には「建設業で働く全ての人の幸せをつくる」という壮大なビジョンがあります!当社だけではなく、建設業に携わる仲間のみんなが幸せになってほしいという考えです。
しかしながら、高齢化と少子化により建設業への従事者が減少している現状があり、見た目から建設業や会社のイメージを変えることも大事だと思って新しいユニフォームを作ることにしました。

得能年久社長。趣味はフィットネスクラブで身体を動かすこと、春からは大好きなゴルフが楽しみ!

ラボ
建設業界や建設会社、学生さんや一般の方にどのようなイメージを持ってもらいたいとお考えですか?

得能社長
現在当社は、会社前の道路の拡幅に伴い、新社屋を建設するプロジェクトがあります。それに並行してユニフォームも一新し、自社のブランディングを展開したいと考えています!
建設業で働くことを「かっこよくて稼げる」「地域に貢献できる選ばれた仕事」といったイメージに変えたいですね!

ラボ
今回の新たなオリジナルユニフォームは、どのようにプロジェクトが進んでいったのでしょう?

得能社長
ユニフォーム刷新プロジェクトは、総務部の得能沙友里さんと工事部の沼田英之さんが中心になりました。現場の意見を十分にヒアリングし、ボトムアップでつくりあげました。

総務部の得能沙友里さん。最近は編み物にハマっているそうで、子どものマフラーを作られたとか

工事部の沼田英之さん。土木のプロフェッショナルを目指す

ラボ
それでは、新ユニフォームのコンセプトを教えてください!

得能さん
新たなユニフォームは、デザイン性を高めることで他社との差別化を意識しています。さらに道路の舗装工事を行っているので汚れが目立たず、「汚れてもカッコいい」がコンセプトです!

新ユニフォームに気合いがみなぎる得能社長!

ラボ
デザインのポイントを教えてください!

得能さん
まず、デザイナーの川島さんには、ポケットがたくさん欲しいとお願いしました。以前のユニフォームも同様ですが、野帳が入るサイズのポケットをジャケットにもパンツにも付けてもらっています。スマホも入れやすく使い勝手がいいです!

ラボ
作業着として身に纏うものなので、やはり機能性(ポケットなど)は重要なんですね!?

得能さん
ジャケットの内ポケットは、物の入れやすさにこだわって斜めにしたり、ペンポケットの位置も胸から腕に変更してもらったりと意見を出し合いました。

ラボ
こちらのジャケットは、お二人が今身に纏っているものと少し違うように見えますね!

工事部の要望からできたファスナー付きタイプ

得能さん
そうなんです。実はジャケットは2パターンあります。私が今着ているものはボタンだけで留めるもので、もう一つがファスナーとパチンと留めるボタンが付いたものです。
ボタンだけのものは、よりキチンとした感じを重視し、ファスナー付きは脱ぎ着のしやすさを重視しています。これも現場からの声をしっかりと取り入れています!

ラボ
ちなみに着心地はいかがですか??

得能さん
ズボンは股が破れる心配もなく、膝も曲げやすいと好評ですね!

ラボ
股が破れる!?

得能さん
以前のものは綿100%の伸縮性が無い素材のため、しゃがんだときに破けてしまうことがありました。そのため、股下に大きなマチを入れて破けにくくしてもらい、膝も曲げ伸ばししやすいように立体的な形になっています。

破れる心配がなくなったズボン!よく伸びます

胸に会社名、裾には絞りが入った以前の作業服。綿100%

ラボ
新しいユニフォームの上着に「得能建設工業」と社名が見当たりませんね…?

得能さん
フフフ。これもデザインのポイントです!今までは会社名を胸に刺繍していましたが、新しいものは腕にさり気なく会社のロゴマークを入れています。目立たないので、会社帰りに気兼ねなくそのまま買い物にも行けちゃいます。
採用活動で大学へ行く時も上着を着ていきます!キチンと感を重視したので違和感なく着て行けますよね。でも、さすがに作業服ってバレてるのかな?(笑)

ロゴマークは“得能”の「T」と、“建設”の「K」がモチーフ

「作業服ってわかります?」

ラボ
制作過程で苦労された点はありますか?

得能さん
パンツの色選びはすご〜く悩みましたね。当社は舗装工事をメインに行うので、黒いアスファルト乳剤が飛んで汚れてしまうことも。汚れてもなるべく目立たないようにしたくてこの配色になっています!

ラボ
なるほど〜!!!

得能さん
デニムのような見た目で、紺色とオレンジの糸が織り交ぜてある生地です。裾を曲げて穿くとオレンジが出てきてカワイイんです…が、日に当たると少しだけ暑いみたいです!(泣)

得能社長
多少暑いのは仕方ないことだと思っています。何事もトライ&エラーで、どんどんチャレンジしてより良いものにすることが大事です!(笑)

ラボ
新ユニフォーム、社員の皆さんの反応はどうですか?!

得能社長
社内からは普通の作業服からカッコいいものに変わり、気分も一新できて良かったという声が多いですね。

ラボ
社外から反応や声もありますか??

得能社長
社外の人から声を掛けられることも多くて、「新しくしたんやねぇ」とか「いいねぇ」と言われますよ。「さりげないロゴマークもいいねぇ」と褒めてもらえます!

写真撮影を前に身だしなみチェック

「ちょっと襟曲がってるぞ」

竜神様の壁画をバックに“パシャリ”

ラボ
得能建設工業さんは、ユニフォームの刷新のほかにも様々な取り組みはありますか??

得能さん
国道304号線の荒木高宮バイパスの開通に合わせて、福光のランドマークをつくりたいと道路脇のコンクリート壁面に「福光」の地名にちなんだ龍神の壁画を描いてもらいました!

約30メートルのコンクリート壁面に描かれた龍神(作:本城葵)

得能さん
昨年9月には、壁画のある資材置き場を活用して「お月見ふぇすてぃばる」を開催しました。餅つきや音楽ライブ、マルシェに壁画のライトアップなど盛り沢山で多くの人に来ていただきました!

クレーンで吊られた電球がロマンチック空間を

音楽ライブも

ラボ
最後に、ユニフォーム刷新やイベントへの取り組みをはじめとする、建設業界へのイメージはどのように変える必要がありますか??

得能社長
やっぱり何でもカッコいいのがいいですね!(笑)