複業人材と進めた経営課題解決(その2)
前回掲載した「複業人材と進めた経営課題解決」について引き続きレポートします
前回のレポートをまだ見ていないという方は下記URLよりご覧ください。
https://www.kensetsu-labo.com/report/10427
前回のレポートでも報告しましたが、当社は黒部市の事業のひとつ「複業人材と進める経営課題解決」セミナーに参加したことがきっかけで、多くの複業人材の方々から様々なご提案をいただきました。
その中でも特に当社の掲げている課題、「若手・女性社員の獲得」「バックオフィス(現場事務所も含む)建設DXの推進」について有用な提案を頂けている方々を候補に絞り、最終的に2名の複業人材の方々と課題解決に向けプロジェクトチームを立ち上げることになりました。
当社と一緒にこのプロジェクトに参加してくれることになった人材の方々を簡単にご紹介します。
まず一人目は、「旅するITコンサルタント」として地方の中小企業や自治体と一緒に自信のITスキルを活用した業務のほかに、イベント運営のプロデュースを手掛けたりもしているT氏です。
二人目は、ヘルスケア業界でセールス、医師の開業や事業承継等に従事し、現在はDX関連部署に努めながら、複業として自身のスキルを活かし地方中小企業の手助けをしているH氏です。
まずお二人に共通しているのは「ITに強い」ということがあり、当社のDX化について有用なご意見を頂けると感じた部分は選考に大きく影響しました。お二人の課題解決に向けての提案内容ですが、T氏からは「女性採用」に向けて特化した形の「建設業体験型イベント」、題して「1日ドケンガール」を開催するという内容でした。これは女性でも建設業ができるということをより皆様に知っていただき、当社で働いてみたいと感じてもらえるようなイベントを開催するというもので、当社社長が「是非やりたい」ということになりました。また、T氏は先にも触れたようにITコンサルタントとして様々な知見やスキルがあることから、当社のDX化についても協力を頂けることになり、イベントプロデューサーと並行してDX化についてのアドバイザーとしても協力していただきました。
H氏からの提案内容は「黒部市で勝てる人材採用戦略」として、求人者から見た魅力的な求人内容づくりの支援を行うというものでした。既存社員の給与条件などの見直しの提案や、ハローワークに出している求人票の見直しなど、当社をより魅力的に感じてもらえるようにする為の支援をして頂くということで、即効性のある提案内容も魅力的であったことから協力していただくということになりました。
まずプロジェクト発足時にお二人には当社まで来社していただき、今後のプロジェクト進行についてどのように進めていくか、タイムスケジュールについてミーティングを行い、今後の運営方針、展開などを共有していきました。移行は隔週で全体ミーティングをGoogle meetによるオンライン会議で実施し、通常時はSlack(チャットアプリ)で常時打ち合わせを重ねていきました。通常業務ではこのようなビデオ会議やチャットアプリの使用はなかったので、日常的にこのようなツールを使いながら会議や打ち合わせを行うということ自体が新鮮でとても良い経験となりました。このような経験を踏まえ人材の提案内容の実施に向けて動き出したわけですが、当社の課題のひとつ「バックオフィス(現場事務所も含む)建設DXの推進」を行う為、同時進行でここから本格的な着手を行いました。というのも、人材の皆さんと打合せする際にビデオ会議、チャットアプリ等を使用しているときに、「これは通常業務でも活用すべき」と感じたこともありますが、当社が一番やりたかったことのひとつが、「社内サーバーのクラウド化」です。
なぜ社内サーバーをクラウド化する必要があったか。また、どのようにバックオフィスのDX化を進めてきたかを次回掲載します。