1日ドケンガールレポート(その2)
8月3日(土)に株式会社新興で開催された建設業体験イベント
「1日ドケンガール」の第2回レポートです。今回は「測量体験」を中心にレポート!
まず、一言で「測量」と言っても学校で学んでいる方もいればそうでない方も大勢おられます。今回のイベント参加者は皆さん女性で、測量についての知識もまったく無い方々でした。そこでまず「測量とはいったいどのような作業なのか」を簡単に解説することから始めました。
大変暑い日だったので日陰で測量について簡単に説明を行いました。 |
測量って何?
測量とは、地図や施工図面の作成には欠かせない作業です。近年では建設DXの加速により、従来型の測量とは別の方法で測量が行われるようになってきています。建設業界の測量とは要約すれば以下のものが主となります。
1. 図面を作成する為の現地測量
2. 図面通りの構造物等を作成する為の測量
簡単に言っちゃえばこれ↑です。家を建てる時でも現地を測量してどの位置に建屋を建てるのか検討する必要がありますよね。建てる位置、建てる高さ等を検討する為には現地での「現況の形」を知る必要があります。
また、作成した図面と全く違う位置や高さに構造物や建物を建てるなんてことは考えられません。しっかりと図面通りの位置に施工ができるようにするためにも測量は欠かせないもの。イベントでは簡単にですが、このような内容を説明しました。
次に実際に測量に使う計測機器を紹介し、実際に触っていただき計測体験を。
高さ(標高)を計測する為のレベルと光波測距儀による位置計測について体験 |
これまでの従来機器の取り扱い方を説明した後、実際に計測体験をしていただきました。初めて見るレンズ越しの風景に驚きの声も!
次の体験は、三次元設計データを活用した測量です。予め作成しておいた三次元設計データを使用し、現地にマーキングを行うまでの過程を体験していただきました。
予め作成しておいた三次元設計データです。当社の社屋横に新たに盛土による道路を設ける設計で、この盛土の範囲を参加者に測量・マーキングいただきました。(画像は三次元データをGoogle Earthに投影したもの) |
測量は自動追尾型トータルステーション(画像はトプコンHPより引用)を使用し、建設システムの「快速ナビ」により測量を行いました。自動追尾型トータルステーションとは、手元のプリズムをトータルステーションが自動認識しながら追尾を行うもので、ワンマン(一人)測量が可能です
測量で求めた位置にマーキングを行っていき道路の線形を確認して |
この他にも、iPadによる三次元データ作成を。参加者の周りを簡単にぐるっと1周し、iPadを持って撮影するだけで三次元データが作れちゃいました(イベント協力:株式会社CHRONOX様)
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参加者の皆さんからは「測量が自分達でもできそうだね」と。難しい測量知識がなくても今は測量ができるようになってきています。「専門の知識がないから自分には無理、測量の授業についていけないから自分には無理」と、このように感じている人がいれば、それはもう古い!実際に体験された参加者の皆さんはこの日初めて測量をしたのですから。
次回のレポートは、引き続き1日ドケンガールの「ドローン操作体験」についてレポートしますー!