連載記事
※不定期連載
「家具をつくる仕事」
Q. 普段のお仕事を教えてください!
ゼネコンさんから依頼を受けた学校や施設の造作家具の設計、現場監理をしています。今は住宅の収納棚、テレビラックの設計をしています。まだ知識も浅く、慣れない部分もあるので大変だなと感じる時もありますが、上司や先輩の元に付いて教えてもらったりして、日々充実しています!
Q. 設計だけでなく、様々な現場にも足を運ばれているんですね!
設計の仕事は図面を設計監理するだけではなく、面台や棚板など簡単な家具の取り付けもします。最近は上司と現場に同行することも増え、現場で打ち合わせをしたり、寸法を測って木工所に伝えたり、家具の搬入・取り付けのお手伝いなどをしています。
Q. なぜこの業界に入ろうと思ったんですか?
祖父が趣味で家具を作っていて、幼い頃からそれを見て育ち、「私も家具やものづくりをする仕事をしたいな」と思っていました。私も姉も同じ富山工業高校の建築工学科OGで、その影響もありました!
Q. 「これだからこの仕事はやめられない!」そんな経験があれば教えてください。
教わった知識を活かして、自分で一から設計した家具を収めた時は、凄くやりがいを感じます!今年1〜2月に、初めて自分一人で任せてもらった仕事がありました。ドラッグストアのトイレの天板の造作家具です。決して大きな仕事とは言えませんが、設計や打ち合わせから始まり、最終的にしっかりと収められた時は本当に嬉しかったですね。
Q. ここが変だよ建設業って思うことがあれば教えてください!
女性で活躍する人が増えてきているとは思うんですけど、まだまだ少ないと思うので、女性の意見がもっと反映されるような業界になればいいのかなと思います。入社したばかりの頃は、「現場で職人さんに怒鳴られるんじゃ…」といった不安や勝手なイメージがありました(笑)。実際、現場監督さんらとお話しさせてもらいますが、すごく優しく教えてもらったり、協力してもらったり。最初のイメージとは全然違いました。家具を収める時は、「こうした方がいいんじゃない?」と一緒に考えてくださったりするので、感謝しています。
Q. 建設業界を志す学生、建設業に少しでも興味のある若者に向けて一言お願いします!
最初は不安でいっぱいかもしれないんですけど、周りの方も優しくて協力してくれます。何よりも「やりがい」があります。建設業のやりがいは、形に残ることや地図に残るだと思いますが、私の仕事は造作家具に纏わるもの。自分で設計し、携わった家具でお施主さんが喜んでくれることや、沢山の人の目に触れたり、使ってもらえることが最大のやりがいです。
Q. 最後になりますが、「高校生や大学生の間にやっておけばイイこと」など学生さんに向けてお願いします!
2級建築士を目指してこれから勉強を始めるところなんですけど、高校生の時に資格の勉強を全然しなかったので、あの時しておけば良かったなあと後悔しています…。ずっと先生に勉強しろと言われてはいたんですけど…(笑)。建築士の資格は、高校で勉強したことを活かすことが出来ると思いますし、仕事を始めるとなかなか勉強の時間が取れないので、学生のうちに是非トライしてもらえればと思います!
1日のスケジュール
小林奈央さんの1日のタイムスケジュール
- 6:30
- 起床
- 6:30~7:00
- 朝食
- 7:00~7:50
- 着替え、メイクなど準備
- 7:50~8:30
- 出勤
- 8:30~8:40
- 洗面掃除
- 8:40~9:00
- 仕事準備
- 9:00~12:00
- 家具図作図
- 12:00~13:00
- 昼食・休憩
- 13:00~13:30
- 現場まで移動
- 13:30~14:30
- 現場打合せ、現場採寸
- 14:30~15:00
- 移動
- 15:00~18:00
- 図面訂正、作図
- 18:00~18:40
- 退勤、帰宅
- 18:40~19:10
- 入浴
- 19:10~20:00
- 夕食
- 20:00~23:00
- 動画やドラマ鑑賞
- 23:00
- 就寝
PROFILE
株式会社米三 生産監理課小林奈央さん
平成13年11月28日生まれ 富山工業高校建築工学科卒
趣味は映画鑑賞、ファッション好きのショッピング大好き!