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連載記事

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ラボ女

とやまの建設女子にスポットをあてる連載「ラボ女」。建設業界は男性ばっかり?そんなことはありません。多くの女性が現場で活躍し、建設業界で力を発揮しています。そんな建設女子をとやま建設ラボは応援します!

※不定期連載

ラボ女Vol.5  日本海建興 藤田梨緒さん「計画と段取りが重要!」

「計画と段取りが重要!」

Q. 建設業界に入ったキッカケを教えてください!

日本海建興 土木舗装部、入社5年目の藤田さん

富山工業高校土木工学科の出身で、高校代は資格取得に力を入れてきたので、それを活かせる仕事として建設業界を選びました!元々、新聞の折り込みチラシの間取り図を見ることがすごく好きで、高校では図面を描くことをしてみたかったのと、中学校までの勉強とは違った分野の勉強がしたくて工業高校を選びました。

Q. 普段のお仕事を教えてください!

最近は、傷んだ道路の舗装打換などを行っています。私は実際の作業はせずに、写真を撮ったり品質管理などをする仕事をしています。

 

Q. 建設業界に入る前と後で、業界に対するイメージは変わりましたか?

思っていたよりもキレイ!(笑)。建設業界に入る前のイメージとは違いました。『施工管理』の仕事自体をあまり知らなかったので、現場は職人さんのイメージが強くて、「男の人」「力仕事」のイメージしか持っていませんでした。

Q. 自分の好きな仕事、これだから「この仕事はやめられない!」を教えてください。

この仕事の好きなところは、図面上にあるものが実際に出来上がっていく過程を最後まで見れることが好きです。キツイなと思う時もありますけど…ね(笑)。

Q. この仕事を始めてから忘れられない「感動」「笑い」「面白い」「泣いた」などエピソードがあれば教えてください。

入社2年目の時に担当した現場のことです。毎日、その現場の前の道を視覚障害の方が通っていたんです。その現場を迂回してもらう仮歩道を整備した際に、工事所長がその視覚障害の方に、仮歩道のコースを「音」や「物」で教えている姿を目にしました。歩道の点字ブロックは目が見えている人からすれば、特に意識しないものだけど、もし無かった場合のことを考えてみると、自分たちの仕事が人の役に立っているなと実感した瞬間でした。

そして、細かいとこに気づける所長がスゴいなと思いました!私も最初はそこまで細かいところに意識が回っていませんでしたが、いろんな先輩の意識しているところを見て、すごく繊細な仕事でもあるなと感じています。

Q. これまでで大変だった現場はありますか?

入社1年目か2年目のときに経験した外構工事なんですが、短期間に急いで完成させないといけない現場だったので、先輩と毎日夜遅くまで相談していたことがありました。その時はまだ、どうすれば効率的に工事が進んでいくか分からなかったですし、毎日、現場に出てからも迷うことがありました。

現場で、測量で迷っていると業者さんに、「現場でそうゆうこと言っとると、こっちは進まんがよ‼」と怒られたこともありました。ですが今は5年目になり、計画と段取りが重要だと分かっているので、意識して仕事をしています!

Q. 女性ならではの苦労はありますか?

私がこれまで経験したことだと、トイレや着替えが大変でした!現場にトイレや更衣室は基本的に準備してもらえるんですが、単発的な現場の場合や、山の中のような現場の場合は苦労することがあります。

 

さてココからは、藤田さんと同じ土木舗装部で働く岩田健吾さんと、管理部で採用担当の飯田悠佳さんにもお話を伺いました!

入社4年目の岩田健吾さん。現場では藤田さんとお互いに助け合っているそう!

管理部で採用担当の飯田悠佳さん(左)と、入社1年目の駒井さらさん(右)

ラボ

岩田さんから見た建設業の「女性ならではの強み」はありますか?

岩田さん

男性だけの現場に女性が加わることで新しい考えが生まれることもありますし、女性の職人さんもいるので現場の環境を整えるうえでは、女性の意見が重要になると感じています!

ラボ

女性の方が男性よりも仕事が「丁寧」「繊細」なんてことあったりしますか??

藤田さん

全然そんなことはないです(笑)。

ラボ

「ここが変だよ!建設業」と感じることや思うところはありますか?

藤田さん

土木は全体的に高齢だと感じています!職人さんも年齢層が高く、若手の職人さんを見かけることも少ないです。うちの会社では災害復旧の訓練を行っているのですが、体力が必要な業務だと思いますし、もっと若い働き手が必要だと感じます!

ラボ

若者が建設業界に入って来てもらうためにはどうすれば良いと思いますか?

藤田さん

まずは、今働いている若い人が定着することだと思います。若い人がいたほうが、次の若い人も入りやすいのではないでしょうか。

岩田さん

建設業は『外仕事が多くて、汚れたりすることがあったりするんじゃないか』みたいなイメージがあって、そのイメージが先行してしまっている部分もあるのかなと思います!

ラボ

飯田さんにお聞きします!採用担当として、若者が建設業界に入って来てもらうためにしていることはありますか?

飯田さん

建設業は「3K」と言われることはありますが、採用担当としては、まず若い人に建設業界を知って、興味を持ってもらうことが大事だと思って広報活動を行っています!

採用に熱く丁寧!日本海建興の採用最前線の飯田さん

Q. 藤田さんは入社5年目となりますが、後輩にはどんな風に接していますか?

後輩には、まず、わかりやすく伝えることを意識して説明するようにしています!現場の経験が浅いときに先輩からの説明が理解できないことがあったので、そうならないように当時の自分を思い出してできるだけかみ砕いた説明を心掛けています!

 

Q. 仕事以外のプライベートや趣味について教えてください!

趣味は山登りです。去年は、会社の上司2人と槍ヶ岳に登りました仕事じゃなくてレジャーです!(笑)。富山県の山は、立山以外の低山は経験を積んだ人じゃないと危険だと思います。コースも分かりにくかったりするので、有名な山に登っています。

Q. 最後に建設業界への入職を考える学生、若者に向けて一言お願いします!

建設業界といっても、職人さんや施工管理、コンサルタントなどたくさんの職種があるので、いろんな職種をまず知ってもらって興味を持ってもらいたいです!!

普段は乗らないが、このホイールローダーの運転もできるとのこと!

 

1日のスケジュール

藤田さんの1日のタイムスケジュール

6:00
起床
7:30
出社
メール、業務予定の確認
現場にて施工管理業務
12:00
昼食・休憩
13:00
現場にて施工管理業務
後日の準備等書類作成
17:00
退社
19:00
夕食・入浴
23:00
就寝

 

PROFILE

土木舗装部藤田梨緒さん

2000年2月生まれ、富山市出身。

富山工業高等学校土木工学科を卒業後、日本海建興に入社。入社5年目。趣味は山登りと絵を描くこと。