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舟橋村で初の設計コンペ開催!県内14者の提案公開

5月7日、舟橋村は「舟橋村学童保育室・建築設計公募型コンペティション」の2次審査(公開プレゼンテーション)を開催しました!舟橋村初となる設計コンペです。

福見建築設計事務所のプレゼン。2人の若手が中心となり、今回の提案に挑んだ

設計コンペに参加するためには、基本的には資格要件(過去の実績など)が必要になる場合が大半です。しかし、今回のコンペは富山県内に設計事務所を構える者であれば、「誰でも参加できる」ものでした。

これは舟橋村の方針として、若手の建築士・設計者に設計の機会を創出することや、過去の実績にとらわれることなく、(県内)設計事務所であれば誰でも参加できるようチャンスに満ち溢れ、開けたコンペと言えるものです。

建築設計室21の提案。「よりみち」「あいま」「トオリ」親しみやすいワードで村民にわかりやすくユニークな提案

参加表明をした設計事務所は計14者!単独で提案された設計事務所をはじめ、2社の設計事務所が共同で提案されたところもありました。

dot studio一級建築士事務所のプレゼン。学童保育施設に「縁側」を設える提案

1次審査にて5者に絞り込まれ、2次審査は村民約40名が見守る中での公開プレゼンテーションでした!(一般の皆さんの前での公開プレゼンはかなり稀)

村民の皆さんは、5者が行う10分のプレゼンテーション&質疑応答を聞き、どの設計事務所が良かったのかを最後に投票しました。この投票が大きな意味を持ち、今回のコンペは住民投票の結果によって、濱田修建築研究所・神田謙匠建築設計事務所に決定しました!次点は建築設計室21でした。

濱田・神田が提案した『関わりを紡ぐ大きな屋根』

最多得票者の濱田修建築研究所・神田謙匠建築設計事務所のプレゼン。左が濱田さん、右が神田さん。二人は師弟関係でもある。5者で唯一、模型を製作し披露した

審査員によって審査するコンペではなく、住民投票による決定は富山県内で聞いた事がありません(1次審査にて、予算など実現可能なプランかを精査したうえでの住民投票)。

14者のうち、1者しか選ばれないコンペ。設計コンペは、提案するまでに多くの時間と労力を費やします。そして選ばれなければ設計する事が叶いませんので、発注者からお金をもらえるわけでもありません(稀に提案料が渡される場合も)が、皆さんそれでも挑戦されています。様々なコンペを経験する事により、今後の設計の仕事に生きるわけです。

2次審査が終了し、住民投票に移る前、舟橋村村議の小杉知弘さん(小杉建築設計代表)が言いました。

「皆さんに一つだけお伝えしたい事がります。この会場には、1次審査にご提案頂いた9者のプランを展示しています。そして今日は5者の設計事務所さんに発表いただきました。1社だけでもいいです。1社だけでもご提案いただいた設計事務所の名前を覚えて帰っていただけないでしょうか。このコンペのために、沢山の設計事務所が貴重な時間を使ってくださり、汗を流してくれました。皆さん、よろしくお願いします」と熱く訴えかけていました。

村民に話す小杉村議。小杉村議は大成建設で約10年経験を積み、舟橋村で小杉建築設計事務所を開設

青山建築計画事務所・水野建築研究所の共同提案。青山さんが熱く村民に語りかけた

2次審査に参加した設計事務所の方たち

14者の提案は、舟橋村のホームページにて公開されています。建築士をはじめ、現場管理や建築業を志す高校生・大学生の皆さん。14者の設計事務所が頭を悩ませ、発想と知恵を振り絞った提案を一度ご覧になりませんか?

14者の提案はこちらから(舟橋村HP)
http://www.vill.funahashi.toyama.jp/wp/topics/舟橋村学童保育室・建築設計公募型コンペティシ-3/